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歯の浮くようなポップス [リリース発表]

アラン・ゴウエン風のジャズ・ロックな曲を作っていたかと思えば、その裏ではとってもポップな曲を繰り広げていた左近治。正直、この曲を作っている最中は結構辛かったです(笑)。

なにゆえそんな苦労をしてまで制作していたのか!?というとですね、一応、左近治なりの毒ッ気をポップス系の曲調に投影してみたかったんですな(笑)。

とはいえそんな辛い思いをしていた要因というのは、別に誰もが作れそうなやっちまったな!クールポコ状態の曲というワケでもなくてですね、主旋律のあまりに日本語が乗りそうなフレージングに、非常にこそばゆい感じがしてですね、作っている最中はどうしても歯がゆい思いをしていたのでありました。

とはいえ、「この手の音は聴いちゃイケませんよ!」という類のモノではなく、楽理的側面においては結構こだわっているのでその辺はきちんとアピールしておかないと誤解を招きかねないかな、と思いましてこうして解説することに。

ま、一応Kクリの方で聴いていただくとしてですね、この曲に使用している和声とやらはみなさんはどうお感じになったか!?という所が今回のポイントなんですね。

拒絶感を抱くほどの不協和音の響きは感じられたでしょうか?

おそらくや、意外性のあるハーモニーは感じられたとしても、強烈な不協和というようには聴こえないと思いますし、後述するコード群を見れば、普段なかなかお目にかかるコトのないような和声をちりばめていることに、コードを判る方ならその溶け込ませ方に納得していただけるのではないかと思います。

とりあえずコード進行はですね、



Key=Eb

サビ
EbM7(9、13) --> GbM7(+11、-13) --> AbmM9 --> BM7/C --> B6/C# --> Fsus4/Db7 ・・・×2

Aパターン
EbM7 --> DbM7 --> BmM7 --> Bb7aug --> EbM7 --> DbM7 --> BmM7 --> Ab/Bb

Bパターン
Eb9 --> C9 --> Fm9(on G) --> F7sus4/Db7


という、一応サビから入るパターンなので、こういう順序で載せているワケですが、おそらくや2つ目のコード「GbM7(+11、-13)」のハーモナイズの意外性に耳が注力され、その次のコードの「AbmM9」というマイナー・メジャー9thにはそれほどの意外性は感じないと思います。

つまるところ、単独ではマイナー・メジャー7thの和声的な情緒というのはなかなか使いこなせない人が多いワケで、マイナー・メジャーを落ち着かせるにはマイナー・メジャー7thよりもマイナー・メジャー9thを使った方が良いと過去にも私は述べてきたワケで、それを実践しているワケですな。

この手のコードに不慣れな方なら、マイナー・メジャー9thでもなかなか情感とやらを感じてくれない人が多かったりするモンですが、そういう感覚を中和させるための2つ目のコードなワケですな。ちなみに2つ目のコードの13度の音は「フラット13th」ですからね、お間違えのないように。

で、今度は4つ目のコードで、またまた出て参りました!変な分数コード(笑)。

b9thをベースに持ってきているワケですな(アッパーのコードのb9thですよ)。坂本龍一やらスティーリー・ダンではお馴染みですが、あんまり見かけることは無いでしょうね。また、ヴォイシングによっては強烈な不協和に感じるでしょうし、コード表記そのままにヴォイシングも計算せずに全ての音をピアノで弾いたら、それこそ音が暴れまくって汚い和声にしか響かないでありましょう(笑)。

この4つ目のコードを鍵盤楽器ひとつで済ませたい場合はアコピは不向きです。ローズがイイですね。シンセまで手ほどきしなければならないのはチョット辛いのでこの辺でとどめておきますが(笑)、こういう不協和が聴かずとも判るような和声を、不協和音の塊のように聴こえさせない部分を聴いてほしいんですな。加えて、この曲のベース音は非常に判りやすいように音作りしておりますので、ベースが聴こえやすければなおさら不協和な存在感が際立つのでは!?と思うかもしれませんが、実は違うんですね、と(笑)。

ま、このB△7/Cというのは、もうお判りとは思うんですが、Fハンガリアン・マイナーをトーナリティーとする第5音のモード・スケールという風にひらめいてもらえると非常に対処しやすいコトでありましょう。この使い方は後日また詳しく語る予定です(笑)。

でまあ、サビ最後のコードは左近治お得意のsus4の長三度下に7thコードを割り当てる「あの」ハイブリッド・コードですね♪このコードの表記は便宜上こうせざるを得ないのが歯がゆいワケですが、普段なかなか耳にしないような和声を導入してはいても、普通に聴こえてくれたのではないかなーと思っているんですな。


そうして今度はAパターンです。トニック・メジャーから全音ずつパラレルに下行パターンではあるものの、3つ目もメジャー7thなのか!?と思いきや、マイナー・メジャー7thにしてきました。これがずっと全音クリシェでメジャー7thパラレルでドミナント行くと、EW&Fの「In The Stone」やカシオペアの「Eyes of the Mind」辺りの、実によくあるパターンですな(笑)。まあ、2回目のヴァースではドミナント部を中和させてるんですけどね。

で、短いBパターンでは3つ目のコードに注目ですね。「Fm9(on G)」。コレはアッパーがマイナー9thコードでベースが9th音というワケです。ちょっと注意しないとこのコードの扱いは難しいかもしれません。ヴォイシングを選ぶといいますか、まあそんなコト言えばどんなコードのヴォイシングだって細心の注意を払わなければならないのでありますが、大概の「使い慣れた」コードというのはそれ単体で結構情感得られるのでヴォイシングなど無頓着であってもある程度はコード表記通り自分の弾きやすい形で弾いても把握できるものが多いのでありますが、コレはそーゆーのと一緒にしてしまうとマズイな、と(笑)。

マイナー9thの9thをベースに持ってくるのは結構好きな左近治ですので、ぜひともご堪能いただければな、と。

そして最後にさっきも出てきましたが、こちらはさらに上声部が7th sus4で長三度下に7thコードを置く左近治お得意のアレですね(笑)。しつこいようですが、最近ではスティーリー・ダンの「Deacon Blues」の別アプローチでもサンプルフレーズ付けてやっていたのは記憶に新しいです。

まあ、こうして通常のポップスではあまり見慣れないような和声を導入してみたワケですが、中には和声を捉えきれない人もいるかと思いますので、重要な箇所と思われる所にはハープで旋律を弾いたりシンセで旋律追ってくれるようにバックで流しておりますんで、これもまたモードを捉えるのに一役買うのではないかなと思いまして、底意地の悪い左近治がごくまれに見せる配慮ってぇヤツですか!?ま、そんな所をご堪能いただければ幸いでございます、ハイ。
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