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サイドチェイン・フィルター・ゲート 「スネア編」 [DAW]

スネアの音作りにおいてゲート(要サイドチェイン・フィルター動作)のセッティングというものは、コレこそれが真骨頂と言えるのではないかと思えるワケですが、いずれにしてもパワー・ヒットのような単発系のような音作りだけで済ますコトができないのは何故か!?と言われれば、スネアというのはダイナミクスの幅が大きくてスナッピーという響線をふんだんに活かしたシズル感のある音を多用するからでありまして、これによりロールなどスネア独特の音を演出することが可能になるワケですな。


ところが、極力生の音のミュート系という余分な余韻だけをカットしたい方向で音作りをしたい場合、そのダイナミクスの広さ故に、全体域で作用するタイプのゲートというのは扱いづらいワケですな。音の強い時と弱い時の周波数スペクトルというのはスネアの場合それこそ丸っきり異質な楽器と言えるほど変わってくるのでありまして、どちらのキャラクターをも犠牲にせずに不要な余韻をゲートでカット出来る方法論を用いるには、サイドチェイン・フィルター動作が可能なゲートを用いないと無理なワケであります(笑)。


Snare_BPF.jpg例えば、今回の画像「Snare_BPF」というのはサイドチェイン応答となるフィルターはバンド・パス・フィルターを採用しております。これには理由があって、今回のサンプルに用いているLogicのジャムパック音源「Studio Tight Kit」のスネアの元の音となる余韻を、左近治の好みの感じにまでゲートで切る、というコトに加えて、BPFを狙ったターゲットに狭い幅で適用するコトで、元の音に含まれる左近治が忌避する部分音も一緒にカットしてしまおうという狙いもあって、今回は狭い帯域のBPFを適用しているワケです。

このフィルター部分にHPFを適用しても、余韻そのものはカットできるモノであります。Peakタイプ思いっきりカットして120Hz辺りを設定してやれば、単発系なら十分なほど余韻をカットする音にはなってくれる筈です。しかしながらこれらのセッティングの場合、極めて弱い僅かな音のシズル感、まあ非常にデリケートな感触なロールの音の時というのは、完全にゲートが閉じてしまって音が消失するか、それか余韻をカットし切れずに結果的にスレッショルドをトコトン弱めてしまって元の音と変わりなくなってしまうのに等しくなってしまって、ゲートを使う意味が無くなる可能性が高くなるジレンマに陥りやすいワケです。


極めて弱い音でのロールでもゲートが追従しながら不要な余韻成分をカットしてくれる音を得やすいのがサイドチェイン・フィルター動作におけるBPFの適用なワケですな。因みに前回のキックの音処理においてもBPFを適用しているのもありますが、あれは余韻そのものを強くカットしたい狙いよりも、左近治が気にする特定の部分音を少し弱めたいがための意図でのコトでもあるんで、キックの場合BPFでそこまで詰めるよりかはHPF程度で追い込んだ方が楽だと思いますので、念のため今一度語っておきますね、と(笑)。


で、今度は画像の「Snare_Gated01」の方を確認していただくと、EQとコンプのセッティング例を乗せてコンプとEQセクションはOFFっているセッティングを載せておりますので、参考にしていただけたらと思います。これらのコンプとEQのセッティングも加味した音が、今回のサンプルの最後の音ですね。ズッシリ感を強めてスナッピーの「らしさ」を感じさせる音をかなり演出しておりますが、単発で聴くとこれくらい派手な感じに聴こえる音でも、他にオケが色々入ってくるとコレくらいの音が必要だと思いますので、帯域的も必要な所を残せているのではないかと思いますが、あくまでも例ですのでその辺りも参考にしていただければな、と。Snare_CS.jpg


リバーブ音を極力嫌う人というのは、或る意味DAW世代に共通した音作りのクセみたいなモノなのでしょうが、リバーブという広い意味での残響って確かに忌避されているシーンもあるかと思いますが、直接音だけの音って無響室にひとたび入れば実感出来るコトでありますが、非常に味気ない音でありまして、間接音の重要性というものをこれでもか!と知らされるのではないかと思います。

リバーブを極力嫌っていても、少なくともバスに挿入した短いリバーブ(残響)は、間接音の補正を軽いEQみたいな感じで捉えながら用意していただくとミックス面で非常に良い効果が出ると私個人としてはそう思っております(笑)。


前回のキック編で使用したバスに適用している残響を、このスネアでも使っています。で、本来ならここで終わるワケではなく他にも色んなパートが入って来てオケを形成していくのでありますが、バスに挿入している「間接音」用の音作りとして更に必要なものが、幾つかのマイクの周波数特性でしょうね。これを適用すると応用範囲がグッと広がると思いますので、バスに挿入するための残響付加と(ここにもゲートを使う時はあります)、幾種類かのマイクの周波数特性を持ったEQカーブは適用するとイイことがあるかもしれません。


また、今回のスネアで適用しているMetric HaloのChannel StripのEQセクションで用いている低域側のオーバーシュートさせているシェルビングEQ部分は、ちょっとローファイな雰囲気を出したい時のカーブとしても使えると思いますのでお試しになってみてはいかがな、と(笑)。ローファイ感というかビンテージ感というか、それに必要なのは今回の例で言うと、赤色、青色、桃色のEQセクションですね(笑)。何の変哲もない音にこのEQ足してコンプを深くかけてみて下さい。フェアチャイルド系でガッツリ深く(笑)。すると結構ビンテージな音っぽく鳴ってくれる筈ですのでお試しあれ!
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