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ピコ太郎さん、次は5連符と微分音 [楽理]

 2017年初のブログ投稿となる訳ですが、前回の投稿はなんと2016年12月度は1度もブログをアップしておらず、私としては非常に珍しい情況であります(笑)。とはいえ私の方では今回のブログ記事とは別の記事を粛々と制作している物ですから、自分自身ではブログ投稿が久しぶりという感は抱いてはいないのが正直な所です。その書き続けているブログも是亦長い物になりそうなので、関連動画となるものはブログ記事アップに先んじてYouTubeには投稿をしているという現状であります。
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 そんな中、私の眼前にはピコ太郎さんの新たな動画が飛び込んで来たので、是亦非常に楽理的にも注目すべき点が随所に溢れているので、そちらの方から話題にした方がホットであろうと思ったので、今回はピコ太郎の新たな曲「I Like OJ」に関して語ろうと 企図した訳であります。  結論から言いますと、今回の「I Like OJ (Orange Juice)」の注目すべき点は、5連符の活用とシントニック・コンマ分の微小音程を440Hzよりも下げた調律(=チューニング)に加えて、ポルタメントに微分音を用いているという、3つの点が注目すべき点となる訳です。  YouTubeのオフィシャル動画をご覧になってみて、「なんとなくピッチが低い!?」と思った方はそれが正常です。シントニック・コンマ分440Hzより低いのです。概ね21.5セント程低くなるので、A≒434.6Hzという近傍値になる訳ですが、シントニック・コンマというのは80:81の振動比に依って得られる微小音程ですが、これは5コンマという単位で確認する事もできる訳です。リンマとかスキスマとかそういう微小音程を取扱う単位の名称がある訳ですが、取り敢えず「I Like OJ」のチューニングは、440Hzよりシントニック・コンマ低い訳です。  その上でピコ太郎をプロデュースする古坂大魔王さんは5連符を多用する訳ですね。シンセの特徴的なそれと808系のドラム音とトゥッティに仕立てているので非常に明瞭ですが、これらのリズムが5連符なのは明々白々なので、懐疑的な方はご自分で採譜されてみると宜しいでしょう。5連符の拍節を事細かに咀嚼して使って来て居ります。この様なリズムを用いているのは相当熟達されているからこそ使いこなせる訳で、それをあっさりとやってのける処が実に心憎いではありませんか。  また、その5連符からポルタメント下降する音が僅かに低いのですね。微小音程=微分音なのであります。楽譜の第3線にてサジタル表記している特殊な変化記号は、ロ音より9.69セント(=7:11クライスマという単位)分低く採る音となっている訳ですが、この音は440Hzの世界から差引くと、およそ1単位6分音または自然七度分低い音となる、というのも実に洒落た物となっております。  私が採った微小音程の部分が他の箇所と完全に同一かどうかは扨て置いても僅かに低い事は是亦明白なので、興味のある方はあらためてご自分で採られてみるのも面白いかもしれません。私が今回制作してみた物は、譜例がメインである為、デモの再現性までは詰めておりませんので、そちらは全くクオリティを追究してはいないのでご容赦願いたいと思います。飽くまで、YouTubeに譜例をアップする事のできる方策としての事なので。


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