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40年以上の時を経て [楽理]

 2013年5月、BS-TBSの番組「SONG TO SOUL」に於いてプログレ・バンドのYESが取り上げられた事は記憶に新しい所であります。今回は私個人に依る番組への率直な感想を語ろうかと思います。


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1つのモードで田樂刺し [AOR]

 扨て今回は、今迄とは少し毛色の違う楽曲を取り上げ乍ら、バイトーナルの世界を語って行こうと思います。取り上げる曲は、2013年4月にあらためてCD再発となったのが記憶に新しいAB'sの1stアルバムであります。
ABs.jpg



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あらためて複調をジェントル・ジャイアント「Free Hand」にみる [プログレ]

 ジェントル・ジャイアント(=GG)の6thアルバム「フリー・ハンド」収録の同名アルバムタイトル曲「Free Hand」のイントロの素晴らしさは瞠目に値するモノでありますが、複調(=バイトーナル)という物がこれほどまでに自然に聴こえてしまうというのも實に不思議な事でもありまして、人に依っては複調を忍ばされている事にも気付かなかったりするのではないでしょうか。いずれにしても美しいイントロのそれと、一度聴いたら忘れられないほど判りやすい音形と情緒で象られているのが見事な出来栄えです。
FreeHand_UK_Front.jpg




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R u takin' it out on me, dear? [プログレ]

 2013年4月末、フレッド・フリス率いるマサカーが来日したのは記憶に新しい所でありますが、アルバム「Killing Time」収録の同名タイトル曲のメイン・フレーズに微分音が使用されているのはあまり知られていない事実であります。
KillingTime.jpg



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根音バス、覚えてる!? [楽理]

 今回も亦前回の続きを補足的に語る事としますが、今回はチョット趣向を変えて「出題形式」として、前回のブログ記事の要点をテストの様に問いかけて語る事にしてみました。こういう風にすると、あらためて体系が判る事もあるので、騙されたと思ってやってみてください。解答例は譜例の画像に記載しておりますので、今一度「大前提」が蔑ろになっていないかどうか!?という事も自分自身への診断チェックとしてやってみて欲しいと思います(笑)。


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サブドミナント上に現れる全音階の和音の総合 [楽理]

 とまあ、私のブログでは全音階の事を「総和音」と呼んでおりますが、判りやすくいえば音階の全部の音を和聲的に用いている和音の事であり、ドレミファソラシを全部引っ括めて七声の和音で鳴らせば、何らかのヘプタトニック社会の枠組みの全てを一挙に鳴らした和音である、という事であります。もっと言い換えるなら、そういう和音上でのカデンツは全て同時に鳴らされているという事も意味します。トニック、ドミナント、サブドミナントが熱平衡状態にあるかのように(笑)。


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和音表記「dimM7」=ディミニッシュ・メジャー7thとは!? [楽理]

 扨て、前回のジャズ・アレンジに於ける譜例中にも用いた和音表記のひとつである「dimM7」というモノがありますが、これは私が以前から指摘している様に、ディミニッシュ・メジャー7thの類というのはオルタード・テンションを包含するドミナント7thコードの「断片」の姿である、という事が往々にしてあるという見立ての事なのですが、そればかりではないという事もあらためて語っておこうかと思います。


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メロディック・マイナー・モードとウォーキング・ベース [楽理]

 扨て、前回のジャズ・アレンジのサンプル曲解説の前に今一度語っておきたい事があるのですが、それがメロディック・マイナー・モードの体系の事です。先ずは調号の無いKey=Amという枠組みに於いてメロディック・マイナー・モードを生じている音空間をあらためて挙げる事にします。


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対旋律というウォーキング・ベースの在り方 [ネタバレ]

 4ビート・ジャズなどではよく耳にするベース・ラインをウォーキング・ベースと呼びますが、リズムは一定であるにも関わらず非常に多様な音を繰り広げていたりするモノです。今回は、ウォーキング・ベースは何故それほどまでに多様なのか!?という所を繙いてみる事に。


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シュステーマ・テレイオン [楽理]

 少し前の記事にてジェントル・ジャイアント(=GG)のアルバム「ガラスの家」収録の「An Inmates Lullaby」の唄メロの「異常性」を述べた事がありました。興味をお持ちの方には是非聴いてもらいたい曲なのですが、GGの人達というのはマレット楽器やコーラスを駆使する時というのはかなり高次な曲を作る(他も高次ですが)ので非常に勉強になる事が多いのですが、先の「異常性」と表現したのは、歌詞に登場する人物や状況もさる事ながら、息継ぎがなかなか現れる事のない「長い」歌い回し。これを私は瞠目すべき異常性のある息づかいと呼んでいたのです。

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吾(おれ)と卿(おまえ)とドミナント [楽理]

 こうした表現は、岩波新書の「百年前の日本語」に載っていた物だったでしょうか!?ちょっと記憶が曖昧なのですが、こうした日本語の「揺さぶり」というのは私はとても好きです。
 
 音樂を形容する場合、背景の樂理的側面の知識が無い場合、主に文語的な表現と主観が入り交じるやり取りになる事が一般的です。音樂という根幹部分という物は主観で片付けられる様な組織社会ではなく、各人の感想の違いに依って性格が決まるものではありません。調性を司る主要三和音の機能(=通称:3コード)が一体どう役割なのか?という事は、音樂理論方面に知識が無い人でも判る位、今回はきっちりとそうした方面を語り乍らいつもよりも遥かに長い文章にお付き合いいただく事になるのはご容赦を。

 念のため申しておきますが、「詭弁」の類の言葉の揺さぶりや、無理解から生じる自身が抱える知識のひび割れを音樂とは無関係の文語的表現で勝手に喩える様な真似はしないで欲しいと思うことしきりです。


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