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100年前の13thコードを拝戴 [楽理]

 扨て、ドリアン・トータルを使用して、その全音階の総合に内在する短和音の5th音をコンジャンクトさせた体系を見て来た訳ですが、単なる和音構成音が分散和音と為していた訳ではないのはお判りいただけた事と思います。


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13thコードを想起したジャズ・アプローチ [楽理]

 今回は記事タイトルにある通り「13thコード」を取り上げる訳ですが、一般的13thコードというのは和声の歴史的側面から考えれば「属十三」の和音の出現が先に起る訳ですが、私は茲で機能和声を念頭に置いた和声観を語る訳ではなく、あくまでもジャズ・アプローチの為に必要な理解としての「13thコード」を今回取り上げるので、今回は属十三の和音ではなく「副十三」の和音を取り上げる事になります。


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変化音を深く理解する [楽理]

 扨て、今回のブログ記事タイトルに用いた変化音と刺繍音というのは、ジャズ/ポピュラー音楽界隈に限って言えば意外にもこれらを細かく取扱う事は少ない筈です。中には「きちんと取扱っています!」という意見もあるとは思いますが、私の言う、変化記号を細かく取扱うという言葉が意味する物は、西洋音楽界の様に和音外音を取扱ってはいないという事を意味しております。無論西洋音楽界隈の楽譜に数多の和音外音ひとつひとつに「倚音、刺繍音、逸行音、先行音、経過音、掛留音」という風に書かれている訳ではありません。それらを読み手が吟味する事が必要なのであります。因みに変化音というのは変化記号を伴う訳ですからダイアトニックでは生じない訳です。他方、刺繍音というのは和音外音の一つでありますが、この特徴は、和音構成音からオルタレーション変化(上/下)して和音構成音に戻る物であります。


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『感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか』を読んで [書評]

 世知辛い世の中、現今社会に嘆息する事は決して少なくないのが現状でもあります。その嘆息する源泉は果たして政治に対して己の期待する方とは異なる方面に政治が動くからであろうか。実はこの期待値こそが陥穽なのではないかとも思わせる程に、今回のブログ記事タイトルに用いた堀内進之介著『感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか』(集英社新書)を読んでみて、あらためて痛感させられた物であり、久々に目から鱗が落ちた様な気にさせてもらった清々しい程の良著に遭遇できた物であります。


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報道ステーション J Squadのショート・ジングルが示唆する物は!? [楽理]

 半音階という物にゆさぶりをかけて見つめれば、コステールの属二十三の和音の場合は、D♭m/E♭m/F△/G△という四層構造となるトライアドの集積を見出す事にもなるというのは前回にも述べた通り。よもやこうした全音階の総合(=Diatonic total)をも遥かに凌駕して聳え立つ和音のそれに、「アッパー・ストラクチャー・トライアド」という見立ては無粋である事は言うまでもありません。


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属和音の包含を不協和音から確認する [楽理]

 扨て今回はあらためて、ドミナント機能という物を振り返る事にしましょう。


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三全音が齎す音脈再考 [楽理]

 扨て、D♭7という和音が実際にはD♭(+6)だったとしても、その和音が鳴る音は物理的には同じ音である事に違いはないのであります。それらに対して差異が生ずる場合「和音外音」という組織が異なって附随して初めて夫々には差異が生ずるのであります。ですからD♭ミクソリディアンにもD♭リディアン・ドミナント・スケールにも原調の非常に重要な主音をスポイルしてしまう事となり、結果的にはこれは局所的な転調を孕んだ物となってしまっているのにG7 -> Cというコード進行に於て「G7」上でD♭7を想起したアプローチというのは転調を行ない乍ら又戻って来るという行動を取ってしまっているという訳です。原調の主音が属和音上ではコード的にアヴォイドだからといって、これを後続和音に進行するまでの間一切現われる事なく取扱えるからといって、オルタード・テンションを羅列するだけのスケールに準えたフレージングをしてみたり、単なる局所的な転調のアプローチでしかないにも拘らず、その自分一人だけが転調した世界観を俯瞰して捉える事も出来ずに、アヴォイドとして現われないモード・スケールを有り難く使っているだけの連中に高度なフレージングとして活用できる訳もありません。


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三全音代理におけるジャズ界の陥穽 [楽理]

 扨て今回は、「三全音代理」(=Tritone substitution)という広く知れ渡っている用例を取り上げつつも、そうした普遍的であるが故に原初的な側面を忘れてしまって陥穽に陥ってしまう様な事をあらためて述べて行き乍ら、三全音の取扱いに際して十分に配慮するという観点で語って行こうかと思います。


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