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(後編)坂本龍一の演奏に見られるポリ・メトリックとノート・イネガル考察 [楽理]

(承前) 結論から言えば先の「Elastic Dummy」の当該部分というのは、8分音符のリズムを感じ乍らそれに飲まれない様に1拍5連を刻むリズムで奏する、というのが最大のポイントなのです。故に、その「飲み込まれない」為の重し付けとして、上声部と下声部に分けた音符で表わした訳なのですが、その辺りは順に説明して行きますのでご容赦を。


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(前編)坂本龍一の演奏に見られるポリ・メトリックとノート・イネガル考察 [楽理]

 先日私がYouTubeにアップロードした動画は、坂本龍一がシンセを弾く「Elastic Dummy」のソロ部分の抜粋を譜例と併せて披露していた物でありまして、本曲オリジナルは高橋ユキヒロ(カタカナ時代)の1stソロ・アルバム『Saravah!』収録の物からの模倣であります。1978年発売のアルバムであり乍ら今猶色褪せる事の無い充実した和声感を堪能できる物でありますが、そんな坂本龍一の《プレYMO》時代とも呼べるもう一つの節目である、りりィ&バイバイ・セッション・バンドというのもある物ですが、つい先日りりィが肺ガンで逝去したというニュースが飛び込んで来たのは記憶に新しい所であります。



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ピコ太郎 [PPAP] 楽理的考察 [楽理]

 古坂大魔王扮するピコ太郎の「Pen-Pineapple-Apple-Pen (PPAP)」が巷間を賑わせておりますが、予想の遥か上を行く形容し難い程に奇異、全人類から見てもナンセンスに映るそれに、果てしなき笑いの輻射を感じてしまう私はついつい気に入ってしまったクチであります。ここで私が取上げるならば矢張り音楽面から語らないと、単に私がお笑いの世界からの方面から語っても何の意味も持ちませんので、楽曲面に於ける特徴などをこの機会に語っておこうと企図した次第であります。
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コード表記の陥穽 [楽理]

 先日Twitterのタイムライン上にて大変面白いやり取りを見掛けたのでありましたが、それは次の様な物でした。

〈Caugが「Caug/G♯」という5th音を分母としている時のそれはG♯augと同じである〉という「誤謬」を見て大層私は驚いてしまい、そんな全くの他人のやり取りを、私は非公式リツイートであろうとも誤謬を正したいがあまりについつい容喙してしまった訳ですが、まあ、Caugという増三和音の5th音(=増五度)を下位にした時、それが分数コードであろうが第二転回形であろうとどちらでも構いませんが、その形が「G♯aug」と同等であると解釈してしまう様では世も末だなあ、とつくづく感じたモノでありました。


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