So-net無料ブログ作成
検索選択
スティーリー・ダン ブログトップ
前の10件 | -

短和音上の減四度 [スティーリー・ダン]

 扨て今回のブログ記事タイトルは実に暗喩めいておりますが、簡単に言えばマイナー・コード上でメジャー3rdに等しい音が鳴っている状況と同じではあります。とはいえ通常はそういう事は避ける物ですし、マイナー・コードが鳴らされている所で、メジャー3rd音と異名同音である減四度音を和声的にではなくとも線的に使おうとしても、かなり無理があるんじゃないか!? と思われる人は少なくないでしょう。


続きを読む



共通テーマ:音楽

分数コードから得られる情緒の例 [スティーリー・ダン]

 今回は骨休み程度に色んな分数コードに触れてみようという話題にしようと企てた所でありまして、ついでに簡単なデモを披露してまおうと思います。今回用意する分数コードの類のデモというのは、私がエレクトリック・ピアノの音作りをする際に、その音質を色んな和音のヴォイシングでどのように聴こえるのか!?という、客観的判断に用いているラフなデモ曲を使った演奏なのであります。


続きを読む



共通テーマ:音楽

Planet D'Rhonda/ドナルド・フェイゲン 「Sunken Condos」考察 [スティーリー・ダン]

 ジェイムス・テイラーやザ・セクション、アティテューズ等嘗てのダニー・クーチを彷彿とさせてくれるようなイナタい感じの曲に調性がフラフラしていて、その調性の収まりの無さは落ち着きが無い物とは全く異なり、新しい営みの地へ足を踏み入れた時の周囲の感触を楽しんでいるかのような、それこそ自分自身が死んであの世の住み心地を吟味しているかのような物にも投影できるかもしれませんが、あの世の感想をこの世に持ち込む事は出来ないため、この世で味わっているとすればそれは目の前の現実を受け止める事ができぬまま自身が痴呆状態に陥ったり、或いは自分自身が正当化を貫き現実を直面できぬまま多重人格者になってしまった姿とか、廃人となってしまって現実の世界に意識が戻って来れない様なシーンすら投影できるかのような曲なんですな。kootch.jpg

続きを読む



共通テーマ:音楽

Good Stuff/ドナルド・フェイゲン 「Sunken Condos」考察 [スティーリー・ダン]

 この曲を聴くとついつい私はサマータイムを投影してしまうのでありますが、SDのアルバム「幻想の摩天楼」に収録の2曲、「Sign in Stranger」やら「The Royal Scam(=幻想の摩天楼)」をも感じ取ってしまう忍び寄る戦慄が表現されている様で非常に良いですね。


続きを読む



共通テーマ:音楽

Miss Marlene/ドナルド・フェイゲン 「Sunken Condos」考察 [スティーリー・ダン]

 扨て、曲冒頭のイントロ部のコード進行は、それこそロドニー・フランクリンが弾いていてもおかしくない位洗練された感じに聴こえて来ます。それはおそらく脈絡と親近性の希薄な調域へコードが移ろう為に、先を予測しづらい情景に惑わされ乍らも、こうしたコード進行に少々耳が慣れて来ている人達はジャイロが追従するんですね。その移ろい感覚に酔いしれるワケですね。


続きを読む



共通テーマ:音楽

Out Of The Ghetto/ドナルド・フェイゲン 「Sunken Condos」考察 [スティーリー・ダン]

 扨て「Out of the Ghetto」を語るワケですが、その前に前回のブログ記事にて語っていた「The New Breed」の話題をほんの少しだけ引っ張ると、「The New Breed」の曲の一番最後のコードは「D♭7(#9、#11)」なので、こうした「本物の」オルタード・テンション・サウンドを聴かせる所は、このアルバム主人公が思い描く嘗ての思い出やらを鏤めたかのような演出がされている様に私には思えるのです。勿論ドミナント・モーションという方向も避ける様な異端な方面の姿も併せ持っているため、主人公がそうした2つの世界を彷徨う感じが音として演出されている様に私には思えてならないのであります。


続きを読む



共通テーマ:音楽

The New Breed/ドナルド・フェイゲン 「Sunken Condos」考察 [スティーリー・ダン]

 5曲目「The New Breed」は譜例の通り、冒頭のテーマはGM7とGM7augという、通常のメジャー7thとオーギュメンテッド・メジャー7thを移ろわせるように使って来るんですが、雰囲気としては何処かご機嫌な様子を演出し乍らも傍目から見るとどこか奇異な行動を見てしまうかのような感じにすら思えてしまうシーンが浮かぶ様な響きにすら思えます。
01newbreed.jpg



続きは長いと思います



共通テーマ:音楽

Weather In My Head/ドナルド・フェイゲン「Sunken Condos」考察 [スティーリー・ダン]

 4曲目「Weather In My Head」は、今作中で最もイナタいオーセンティックな路線で、それこそ嘗てのベッカー&フェイゲン、ジェフ・バクスター在籍時の初期SDを彷彿とさせる様な曲。でも2012年という現在、時代が時代だけに音は少々こなれているので、ベッカー&フェイゲンの時代から少し進んで、嘗てのSDのアルバム「幻想の摩天楼」の作りをも思い出してしまいます。とはいえ「幻想の摩天楼」だってもう35年程経過するのでありますが(笑)、当時の音というのは現在の方法論のひとつでもあるので、音のキャラクターが古かろうとも方法論そのものが古いのではなく、寧ろ現在のシステムにおいて古さを演出していくという事の維持の方が難しかったりもするのではないかと感じることしきり。


続きを読む



共通テーマ:音楽

調性への直視を避けた後 [スティーリー・ダン]

 前々回のブログでは、ドナルド・フェイゲンの今作「Sunken Condos」は全編に渡って調性を嘯く事は勿論、属和音の位置で解決先をも見越した「お天気雨」の様な情景を例にした狙いは、作品全体に渡って歌詞中に登場する主人公が本当は物事の大抵の事は経験済みで理解可能な物の、その先の更なる理解へは遮断してしまうかのような自我と忘却が交錯している様に投影されているかの様に思えるからに他ならないワケですな。

 若い女性を登場させるのでありますが、その女性への欲情も抱えているに違いないのに、その欲求とやらを露呈せずに寧ろ嘯く事を貫こうとする。いつしか猜疑心に苛まされ目の前の世界が惰性へと変化して自分自身を蔑ろにされたとばかりに否定的な幻影を見ておそらくは罪を犯してしまうかのようなストーリーが投影されている様に思えてしまい、その葛藤や虚無感を音として表現しようとする場合、フェイゲンはこうした「調性の嘯き」を選択しているのだなぁと私はつくづく感じてしまうのであります。


続きを読む



共通テーマ:音楽

和音の二度への収斂も亦重要 [スティーリー・ダン]

 扨て、ココの所ドナルド・フェイゲンの新作「Sunken Condos」の各曲考察を繰り広げている私ですが、前回のブログ記事で語っていたのは同アルバム収録の「I'm Not The Same Without You」でありまして、曲ド頭に出て来る「完全四度等音程和音」という和音などポピュラーな枠組みの方からではなかなか聞き慣れない呼称ではないかと思いますので、その辺りをキッチリとあらためて語っておくコトに。


続きを読む



共通テーマ:音楽
前の10件 | - スティーリー・ダン ブログトップ